ブランディングを大切にする大阪の広告代理店

日々の売上をチェックするためのダッシュボード設計

オンラインショップの状況を日々追いかけたいとき、あらゆるデータを素早く可視化するダッシュボードがあるととても便利です。
しかしダッシュボードを構築し、それを元に改善施策を立てるためには、事前の準備が必要になっていきます。

このページでは自社に必要なダッシュボードを構築・運用するためのポイントをまとめています。

ダッシュボード構築のまえにKGI、KBO、KPIを明確にする

ダッシュボードを構築するまえに、オンラインショップのKGI、KBO、KPIを明確にしましょう。

まずKGIとは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」のことです。
これは理念や抽象的な目標ではなく、具体的な数値を伴った達成すべき目標です。
たとえば「年間売上を1億円にする」など、明確に達成したかどうかを判断することができる大きな目標です。
このKGIを達成するための施策を考えるために必要なのがKBO、KPIになります。

KBOとは、「Key Business Objectives」の略で、KGIからブレイクダウンしていき、洗い出された「やるべきこと」を指します。
先程の「年間売上を1億円にする」というKGIを達成するためにやるべきこととして、たとえば「受注件数を増やす」という項目が立てられるとします。これがKBOです。
さらにその受注件数を増やすために必要なことは、と考えた時「来店者数を増やす」「受注率を上げる」などの施策を立てていくこともできるでしょう。これもまたKBOです。
このようにKGIからどんどんブレイクダウンさせていくことで、樹形図のようにやるべきことを整理することができます

このようにKGIから木の枝を伸ばすようにKBOを整理していったこの図をKBOツリーといいます。

KBOツリーを作ったあとは、それぞれのKBOに対する数値目標を設定します。これがKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)です。
例えば「来店者数を増やす」というKBOに対して、「来店者数を前年比120%にする」とすれば、これがKPIとなります。
最終的に各KPIを達成しているかどうかをチェックすれば、目標に対する課題をすぐに見つけることが可能です。

このように大きな目標、その達成のためにやるべきこととその目標数値を明確にしておくことが、ダッシュボード構築のためにも重要なのです。

KPIの立て方 ~流入数×CV率×客単価~

KGI・KBO・KPIを立てるためには、オンラインショップの売上を構成する要素をチェックする必要があります。

ンラインショップの売上は、流入数・CV率・客単価の3つで構成されています。
流入数はいわゆる来店者数で、オンラインショップにどれだけアクセスされたかを表す数値です。一般的にはセッション数を計測します。
CV(コンバージョン)率とは受注率のことで、流入数に対して何度受注されたかをパーセントで表したものです。受注件数÷流入数×100で算出します。
客単価は注文額の平均値です。売上÷受注件数で算出します。

この売上=流入数×CV率×客単価という方程式に当てはめて、まずはオンラインショップの現状をチェックします。

例えば昨年の年間売上8000万 = 流入数54万セッション×CV率1.48%×客単価1万円という状況だったとします。
この状態から今年の年間売上を前年比125%の1億円にするためには、流入数、CV率、客単価のどれかを改善し、必要が出てきます。
ここでポイントになるのが、どの数値が改善しやすいかを見極めることです。
例えば商材の関係で客単価を上げることが難しい場合は、流入数とCV率を上げることが目標になるでしょう。逆に広告予算の都合で流入数の増加が見込めない場合には、CV率と客単価を上げていけばいい、という話になります。

流入数×CV率×客単価の3つを整理しておけば、KGIからKBO、KPIまで落とし込むのは難しくありません。
自社のオンラインショップが目標達成のために必要な項目を洗い出した上でKPIを立てましょう。

良いダッシュボードはKPIの達成率と基本データの両方がチェックできる

流入数×CV率×客単価の状況、KGI・KBO・KPIの整理ができれば、いよいよダッシュボードの設計に入ります。

良いダッシュボードを作るコツは、KPIの達成率と流入数×CV率×客単価の状況を両方チェックできるようにすることです。
たとえばKPIに対する施策が思わぬ方向にはたらき、想定していない悪影響を引き起こす場合があります。客単価アップのために掲載商品を増やす施策を行った結果、ページの読み込み時間が長くなりCV率が下がってしまうなどです。
KPIだけを追いかけていては、そうした施策による数値の悪化に対してアラートを出すことができません。KPIの達成率だけでなく、流入数・CV率・客単価の推移だけでも最低限追いかけられるようにしておきましょう。

ダッシュボードの構築手順

ダッシュボードの設計ができたら、いよいよダッシュボードの構築に入ります。

①ダッシュボード構築ツールの選定

TableauやMicrosoft Power BI など、各社から提供されているダッシュボード構築ツールから使用するものを選びます。
ツールによっては利用料が高額のものもありますが、ASPから自動でデータ連携する機能が備わっており、以降の②~④の手順が不要になる場合もあります。
また、構築にはある程度の知識が必要になりますが、Googleデータポータルというツールを使って無料でダッシュボード構築を行うことも可能です。
設定したKPIと流入数・CV率・客単価のチェックができるツールを選びましょう。

②解析に必要なデータの準備

各ツールで指定された様式で、解析に必要なデータを準備します。
CSV形式でのデータ作成が中心となります。

③ダッシュボード構築ツールにデータを送信

各ツールへデータを送信し、ツール側でデータを扱える状態にします。
手動アップロードが必要なものもあれば、自動連携で運用できるものもありますので、事前にデータ送信の方法を確認しておきましょう。

④ダッシュボード構築ツールの設定

日々チェックしたい項目をすぐに見ることができるように、UIや表示項目の設定をします。

D&C MARKETINGでは現状のサイト解析、KPI設定、ダッシュボードの導入支援まで一貫して行うことができます。オンラインショップの運用にお悩みの方は一度お気軽にご相談ください。

EC運営についてのお問い合わせはこちら

SNS運用・広告出稿・ECサイト運営などに
お悩みの方はお気軽にご相談ください

お問い合わせフォーム